日本一の馬鹿・6~2006年富士登山~
初めてサンシャイン60の最上階の屋上に出たとき、
無風だったのがとても不思議でした。
高いところって無条件に強風のイメージってありませんか??
日本一高いところの風はどんなだと思いますか??
行ってみてください、そしたらわかりますから。
夜明け間近になりました。
だんだん空が、嫌、雲海と空の間が明るくなってきます。
見上げるのではなく、足の下から太陽が来るなんて、なんて不思議。
途中の登山道には頂上でのご来光を諦めて途中で太陽を拝もうと
待ちかまえている人が連なっていました。
その中をひたすら頂上を目指します。
どうもその日は上がってくる太陽の辺りの雲が厚くて、日の出時刻が遅くなったようです。
頂上です。
お疲れ様と、ガイドの渡辺さんが握手をしてくれました。
そのときはちょっぴり涙が出ましたが、頂上を見たら、あまりの広さにびっくりして、
あっけにとられてしまいました。
私は、頂上ってのはとんがってるモンだろうとばっかり思ってたんです。
3700メーターのトコにいるのに「地上とかわんねーーーよ?!」
と風情のないことを思っちゃいました。
振り返るとちょうど、太陽が雲から上がってきました。
バッチグーーなタイミングでした。
相変わらず実感のないままにボケラーーとしちゃいました。
この日はいつになく穏やかな気候で無風で、あったか。
昼寝でもしたい気分です(早朝だけど、そんな感じ)
きっと私の日頃の行いが良かったんでしょう。
そこで45分の休憩をとることにし、メンバーそれぞれがバラバラとばらけました。
私はどうしても頂上にある浅間神社に行きたかったので、
温かいうどんやラーメンの誘惑のある売店をやり過ごしてそちらに向かいました。
足が痛かったので、これだけにしておこうと、あまり、河口や頭頂部までは行きませんでした。
山荘で、朝食のお弁当にと出されていたユカリおにぎりと、売店で買った甘酒を
ご来光の暖かい日差しの中で食べました。
こいつは忘れられない味です。
苦労して登った甲斐がありました。
日本一の味です。
時間はあっという間に過ぎました。
名残惜しいと思う間もなく、集合写真を撮り、ミーハーにも
片山右京さんとツーショット写真も撮ってもらい
さあ下山です、
まだ早朝の6時過ぎだというのにもう一仕事終えたかのような気分になっていましたが、
実はこの後が本当の山登りだったような気がします。
つづく。
最近のコメント